■
レビューを大量追加しました。ジョージィの新コンピやSpinners、Pete Rock & C.L. Smooth等々。トップページにリストアップしているので見てみてくださいね。
秋の恒例になりつつあるジョージィのRonnie Scott'sでのライブ。今年も10/8〜10/13まで行われます。ブッキングも始まりすでに週末はソールドアウト。また自分のステージを終えた翌日、今度はVanguard Big Bandのスペシャルゲストとして参加するようです。
ロニー・スコットと言えば、2005年にジョージィのライブを観に行きました。この時は全2週間のうち、前半がGeorgie Fame & Blue Flames(二人の息子TristanとJamesも参加)、後半は総勢20余名のGeorgie Fame Big Bandといった構成。旅の予定をうまく組むと2種類のステージが楽しめるというお得なスケジュールでした。
ステージは前座の後、だいたい20:00頃スタート。2ndは24:00を回ってから始まる事もあるという日本人には驚きの適当な進行。「昔この近くに好きなレコードやがあってね」なんてMCを挟みながら(結構お喋り)、GoJazz以降の曲をメインにスタンダード・ナンバーを加え、アドリブ付きでノリ良く10曲前後。
これらはお馴染みのリストと言えばそうだけれど、個人的には、ジョージィの歌う「But Not For Me*1」が好きなのでリアルで聴けたのは嬉しかった。ほぼ毎日同じ選曲だったのはちょっと残念だったか。(まぁもっと贅沢を言えばColumbia時代の曲をもっと聴いてみたかったですけど、限りなく有り得ない感じだし)
- Yeh Yeh
- Sometimes I'm Happy
- But Not For Me
- Cool Cat Blues
- Strike Up The Band
- Jimmy McGroove
- Lil' Pony
- Singing Horn
- Anthem For A Band
- Blues At The Bull
印象的だったのは、毎晩2:00近くまでのライブを終えた後、ジョージィも楽屋から出てきて飲んだりお喋りしながら3時過ぎまでダラダラと過ごしてる事でした。それが毎晩、2週間ですよ。御年60歳も超えるというのにこのタフっぷり。でもある夜考えたわけです。これが筋金入りってヤツなのかと。だとしたら年季が違うもの、こりゃどうしたって敵わない。
最後の夜、日本に来る予定はないのですか?と聞いたら、ああ、あるよ!もう決まってるよ!との事。私たちはもう小躍りして喜んだのだけど、来日の気配さえもなく早2年…(結構酔っぱらってたしなー)。紙ジャケも売れたみたいだし、UKから久々のコンピも届いたし、来るなら今!今!と思うのですけどね。【Y】
*1:「皆がラブソングを書くけれど、でも僕のためじゃない。空には幸運の星が輝くけれど、でも僕のためじゃない」という、失恋でボロボロな気分を軽快なメロディーに乗せたガーシュウィン作の名曲。ジョージィは「そのうち彼女は振り向いてくれるさなんて言わないでくれよ」なんて言う拗ねたヴァースから始める。ちなみに有名なチェット・ベイカー版はコーラスから。